C-HRは2016年12月に発売され人気となったコンパクトSUVです。
ライバルはホンダのヴェゼルなのですが、ヴェゼルは2013年に発売されていてC-HRよりも古いモデルとなります。
が、2020年現在の販売台数はC-HRが上ですが、意外と差は少なくなっています。
C-HRの一番の魅力はエクステリアデザインにあると思っています。
ちょっとガンダムチックなイメージもあるので、好き嫌いは湧かれそうですが、個性的なデザインです。
もう一つ、走行性能の高さも評価が高いです。
「ハンドリングは腰高感はなく、同クラスのヨーロッパ車のハッチバックに近い素直な走行感覚の持ち主」といった評価もあります。
C-HRのエンジンラインアップ
C-HRのエンジンには「1.2Lターボエンジン」と「1.8L+モーターのハイブリッド」の2種類がラインアップされています。
- 1.2Lガソリンターボ
最高出力:116ps/5200rpm 最大トルク:18.9kgf・m/1500rpm - 1.8L+モーター ハイブリッド
最高出力:98ps/5200rpm + モーター:72ps
最大トルク:14.5kgf・m/3600rpm + モーター:16.6kgm
この2つのエンジンはカローラスポーツと同じエンジンを搭載しています。
C-HRの1.2Lターボエンジン評価
まずは、1.2Lターボのガソリンエンジンです。
このエンジンは、ダウンサイジングターボとして小排気量で爽快な走りと優れた燃費性能を実現するような設定になっています。
一番気になるのはパワー不足です。車重は1400kg程度あるSUVにターボとは言え1200ccのエンジンではスペック的にパワー不足ではと感じます。
1.2Lターボではパワー不足で排気量アップを望む
C-HRの1.2Lターボに対するクチコミを一部紹介します。
- ターボは明らかに非力。1.2Lではこの車重には流石に線が細い。1.4~1.5Lの排気量が無いとこの車重には不足している。
- パンチ力はない。足回りの出来がすごくイイだけに、せめて排気量を1.4Lか1.5Lにアップして欲しい。
- やはりカタログ値で150馬力ぐらいは欲しい。1.5Lのターボエンジンなら最高。
パワー不足の書き込みが見られます。排気量アップを望む声もあります。
ホンダのヴェゼルはライバルと言われていますが、実際はC-HRの方が大きく重くなっています。ヴェゼルはC-HRよりも200kg近く軽いボディに1.5Lエンジンを搭載しています。
C-HRはターボ搭載とはいえ、車重の軽いヴェゼルの方が最高出力131psとパワーは上と言うのではパワー不足と言われても仕方ないと思います。
ただし、パワー不足というネガティブな意見だけではありません。
CH-R1.2Lガソリンターボは普通に運転するには問題ないしスポーツモードにすれば良い
- 普通に運転する上で全く問題ない。ただ結構踏み込まないと流れに乗れない感じはあります。ハイブリッドの方がストレスなく走れると思います。
- 高速道路で、急加速したい時などは少しパワー不足を感じるが、山道などではスポーツモードにすれば良いし(というか、これはかなり楽しい)、ガソリンターボ車であれば実用域で不満を感じることは無い。
- 1200ccターボエンジンはスペック的には平凡だが、普通に走ることに不足はない。
- 決して早くもないが決して遅くもない。スポーツモードに切り替えれば結構早い。普段はノーマルモードで充分だと感じる。
パワー不足を感じるシーンもあるようですが、普通に街乗りで走っているには大きな不満はないといったイメージです。
また、全グレードにドライブモードセレクトが標準装備されていて、「スポーツモード」「ノーマルモード」「エコモード」の設定が可能です。
加速が欲しい時には「スポーツモード」にすればスポーティになるので問題ないです。
こんな問題もあります。
- 余裕の無いパワー感は外観とはかけ離れ、特にアウトドアや遠出すると違和感を強く感じる。
全高を低く抑えたスポーティなデザインにしてはパワーがないというのはイメージとのギャップはあるかもしれません。
もともと都市型SUVといったイメージなので、アウトドアシーンには使いにくいかもしれませんが、SUVなので遠出はしたいですよね。高速でのパワー不足も違和感の原因かもしれません。
静粛性が高く楽しく走れるエンジンという評価も
もちろん、パワー不足と言ったネガティブなことばかりではありません。
- ガソリンエンジン音がとても静かで、ハイブリットなのか?と思うくらい静か。
- ターボ車なのに室内の音も静かで、車の性能の良さを感じる。
- とてもスムーズなエンジン。最初は非力かなと思ったが、アクセルをしっかり踏み込めば十分に加速する。
- カタログ数値を見れば確かに非力だが、カタログ数値だけでは計れない不思議なエンジン。速さは全くないが、なぜか気持ちよく走れる。街乗りでは必要十分。
静粛性が高さや、速くはないがスムーズでレスポンスよく楽しいエンジンだとの高い評価もあります。
C-HRにはCVTだけでなく、走る楽しさ追求として「6速iMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)」もラインアップされています。
C-HRはガソリンエンジンをマミュアルミッションで、走りを楽しめる貴重なクルマです。
C-HRハイブリッドの評価
C-HRハイブリッドは1800ccエンジン+モーターの組み合わせで、プリウスと一緒のハイブリッドです。
プリウスよりも100kg近く重いので燃費と加速に影響もあると思います。
良くも悪くも普通のプリウスハイブリッド
プリウスと同じハイブリッドエンジンなので評価も当然プリウスっぽいといったイメージにがあるようです。プリウスに乗ったことがある人でないとわからないことかもしれませんが。
- ハイブリッドモデルは良くも悪くも「普通のプリウス」。
- 可もなく不可もなく。ディーラーさんがプリウスベースの小型SUVと言ってたので、その程度かと。僕はマツダのディーゼルターボの方が運転してて、楽しかったです。
- ハイブリッドは良くも悪くも至って「普通」かつて初代プリウス乗ってた身からすると、ここまで普通に至ったかと感慨すらある。いわゆるスポーツカーではないので、これで十分以上。
C-HRハイブリッドのエンジン評価は「普通」といったイメージです。
ハイブリッドだけど面白みがなく運転していて楽しくないといった後ろ向きな意味があるように感じます。
「HVのエンジンはスムーズで燃費もいいし日常的に使う車として素晴らしい。」といった意見もあるように、普通に違和感なく乗れるといった前向きな意味と、
- ハイブリッドは、まんまプリウス。燃費重視でアクセルを踏んでもスムーズな加速は望めませんし、加速もそれなり。普通に走る程度。あくまでもプリウスとボディー違いの車という印象。
といった、少し後ろ向きな「普通」の意味がクチコミには混在しています。
1.2Lガソリンターボでも書きましたが、エクステリアデザインがスポーティなので、スポーティでないエンジンとのギャップがあると思います。
ただ、ゆったりと燃費良く乗るSUVだと思えば、満足度は高くなるのではないでしょうか。
1.8Lエンジンの静粛性やパワー不足
C-HRハイブリッドのベースとなっているのは1.8Lエンジンです。最高出力98psに最大トルク14.5kgf・mとスペック的には物足りません。
モーターが補助してくれるので問題はないですが、アクセル踏み込めばエンジンかかるので、1.8Lエンジンの質も重要です。
- 停車時はエンジンが止まっており、当然無音無振動ですがエアコンの稼働具合等でエンジンがかかる場合もあり、その間は結構振動してエンジンがかかっているのをハッキリ感じます
- モーターアシストも相まってキックダウン時の加速が気持ちいいが、キックダウン時のエンジン音がうるさい。
- エンジンがかかるとうるさいです。滑らかなエンジン音なら大好きなのですが、音がちょっとガサツで、滑らかさに欠けます。
エンジン音がうるさいといった書き込みが多く見られます。音の質もあまり良くないようです。
モーター走行時が静かなだけに、エンジンがかかった時の音や質には敏感になっているのかもしれません。
1.2Lガソリンターボのクチコミには、ハイブリッドよりもガソリンエンジンの方が静粛性が高いなんて書き込みもあります。
- モーター部分でパワーを補ってるので1800ccエンジン自体にはそこまでパワーもトルクもない。静粛性と燃費重視。
- 出足~50km/h程度の加速ならスムーズであまり気にならないが、そこから再加速しようとするとエンジンがかなり回る。
- 車重も考えると1800ccのハイブリッドではちょっと重い気がする。スポーティなSUVだということを考えるともう少しパワーがあってもいい気がする。
- 2000cc~2500cc級のエンジンを積めば燃費もあまり落とさず動力性能は上がると思うが、プリウスと同じシステムを流用してるのでこんなところ。
C-HRのハイブリッドはプリウスと同じなので燃費重視!
排気量が2.0Lぐらいあればいいのにと感じている人もいるようですが、実は欧州のC-HRには日本で発売されている1.8Lハイブリッドだけでなく、2.0Lハイブリッドもラインアップされています。
日本にも導入して欲しい人いっぱいいると思いますが、価格もそれなりになりますよね。
C-HRのメリット・デメリット
C-HRのハイブリッドはかなりレベルの高いハイブリッドだと思います。
世界の中でもかなりハイレベルな仕上がりだと思いますが、やはり違和感を感じることもあるようです。
- 前が空いたときにアクセルをふみこむと、ブワーとエンジンがうなりだして、ゆっくりと加速していく。このフィールは、受け入れられない人も多いとおもう。
トヨタレベルのハイブリッドでも、モーターとエンジンの切り替えなど不自然に感じるシーンもあるようです。ただ、その違和感のクチコミは、昔に比べるとかなり減っているイメージです。
パワーがないとか静粛性が悪いとか、ネガティブな評価が多いイメージですが、もちろんポジティブなクチコミも多くあります。
- 1.8lハイブリットはス~ッと加速していつの間にかスピード出ている感じ。街乗りは勿論、首都高速でもしっかりメリハリが効く。
- トルクフルではないので力強さは感じないが、それでもそこそこアクセルワークに反応してくれてストレスを感じる事はない。
- 踏み込めば、即座に反応し吹き上がってくれる。アクセルペダルを踏み込めばそこそこ加速してくれ、自分の年齢を考えると相応な能力と受け止めている。
C-HRの1.2Lガソリンターボとハイブリッドの評価比較まとめ
C-HRにラインアップされている1.2Lターボエンジンと1.8L+ハイブリッドの評価を紹介しました。
両エンジン共に「パワー不足」というクチコミ評価が多く見られます。
C-HRはスポーティなデザインですが、あくまでも都市型SUVなので、どちらのエンジンも普通に走るには必要十分だと思います。
個人的には価格差も考えて1.2Lガソリンエンジンの方がC-HRには合っていると思います。